財科院報告:2021年中国労働市場の回復性成長

国家が打ち出した一連の「安定就業」、「保就業」政策の保障の下で、労働市場は2021年に回復的に成長した。最近、中国財政科学研究院が発表した第6回「企業コスト」の大型調査報告(以下、報告)はこのような傾向を示している。

調査によると、20182021年上半期、サンプル企業の月平均賃金水準は4182元から5367元に増加し、平均増加幅は9.44%だった。このうち2019年は2018年より9.36%増加し、2020年にはCOVID-19の疫病の影響で、サンプル企業の月平均賃金の増加幅は約5.17%減少し、前年同期比4.19%増加しただけだったが、2021年上半期の月平均賃金の増加幅は12.63%に達した。

業界別の平均賃金の差は明らかだ。報告書によると、2021年上半期、金融業界のサンプル企業の平均月給は8330元で、調査研究業界の中で最も高く、不動産業と技術密集型産業の賃金水準は2、3位で、それぞれ6870元、6630元だった。製造業と消費サービス業の賃金水準は低く、宿泊と飲食業の2021年上半期の平均賃金は3778元にすぎなかった。

企業にとって、賃金の上昇は企業コストの増加を意味し、調査によると、8割近くのサンプル企業が2021年の報酬総額の増加を表明し、企業に大きなコスト圧力をもたらした。調査データによると、人件費が企業の総コストに占める割合は引き続き高くなり、2018年の24.15%から2019年の24.67%に増加し、2020年の24.86%にさらに増加した。

報告書は、新しい発展段階の人件費がトレンド的に上昇すると考えている。人口ボーナスが徐々に消えつつあるため、労働力の需給不足の傾向が拡大し、企業の顕著な雇用コストが上昇するに違いない。また、高齢化人口の増加により、人件費の法定企業が負担する養老保険の納付部分は、労働力市場の需給関係の変化や社会保険制度の整備に伴い、長期的には増加し続ける。

「企業の人件費問題は経済と社会の発展を統一的に計画し、企業や労働者の単一の視点から飛び出し、労働収入と就業の質を両立させ、企業の生産と産業のグレードアップを両立させ、報酬市場の決定と基本収入の保障を両立させ、多くの目標をバランスさせる必要がある」と述べた。報告書によると。

- Advertisment -