疫病ショックの影響が弱まり、工業企業の利益の下落幅が狭くなった。1月から5月までの全国の規制上工業企業の利益は前年同期比1.0%増加し、うち5月の同月比は-6.5%増加し、4月の同月比8.5%の減少幅は顕著に縮小した。売上高を見ると、1月から5月までの工業企業の売上高は前年同期比9.1%増加し、うち5月当月は前年同期比6.8%増加し、4月に比べ4.1ポイント上昇した。疫病ショックの影響が徐々に緩和されるにつれて、工業企業の売上高と利益の修復または継続は良好になっている。しかし、企業の生産経営が直面している制約は依然として存在し、1月から5月までの営業収入の利益率は6.47%で、前年同期比0.52ポイント低下し、売上高の伸び率と売上利益率の伸び率は全体的に前年同期と昨年全体を下回っているか、市場の需要が弱いことを側面から示している状況が続いている。営業コストを見ると、1 ~ 5月の営業コストは前年同期比10.5%増加し、100元当たりの営業収入の中のコストは前年同期比0.83元から84.42元増加し、常態化した疫病対策の継続とロシアとの衝突による外部不安定を考慮すると、工業企業のコスト上昇圧力は依然として大きい。
各工業段階の利益増加率は採掘>原料初加工>加工製造を示し、上流と中下流業界の利益分化態勢は変わっていない。1月から5月までの41の工業業界のうち16業界の利益増加率は累計で前年同期比プラスとなった。疫病発生の牽引要因の弱化と工業経済の救済政策の支えを受けて、多くの業界の経営状況は限界的に改善され、41の工業大類業界のうち、20の業界利益は先月の成長率より加速または減少幅が狭くなり、5つの業界利益は減少から増加に転じた。その中で前年同期比の伸び率が高い業界は採掘に集中し、石炭採掘と洗選業、石油と天然ガス採掘業、非鉄金属鉱の採掘業利益の累計は前年同期比それぞれ174.7%、135.0%、54.2%だった。代表的な業界を見ると、原料加工の一環で非鉄金属製錬と延圧加工、化学原料製品製造業界の利益増加率は同じように高く、それぞれ26.6%と13.8%増加したが、安定供給政策の影響を受けた石油石炭などの燃料加工業及び鉄鋼延圧加工業界の利益増加率は下落区間にある。中流の代表的な業界の利益は全体的に不振で、汎用設備製造、専用設備製造の利益は前年同期比それぞれ-21.3%、-4.6%で、電力、熱、ガス及び水の供給と生産の累計利益は前年同期比24.7%下落した。下流の代表的な業界間の利益の伸び率の表現にも一定の分化が現れ、食品製造業の利益の伸び率は安定して10%以上を維持しているが、自動車製造業の利益の前年同期比の下落幅は1月から4月までの33.4%からさらに37.5%に下落し、疫病予防の制約の下で供給と生産量が制限されている影響を除いて、自動車販売台数の下落幅がより大きいか、疫病の繰り返し衝撃の影響で、選択可能な消費財や耐久財に対する住民の消費支出がより慎重になっていることを示している。