共同通信は3月31日、資源開発大手のINPEXの上田隆之社長が、夏に生産に余裕があれば、欧州各国に液化天然ガス(LNG)を供給できると明らかにした。上田氏は、日本への安定供給が第一の任務だと述べた。
上田氏は訪問先のオーストラリア・シドニーでメディアにこう語った。上田さんは「夏になると余裕が出るかもしれないので、できることをします」と話しています。欧州へのガス供給について上田氏は、既存長期契約の買い手との調整が必要であり、輸送コストの増加などの課題があると指摘した。また、「米国がシェールガスを増産する可能性が高い」(欧州に近い)と述べた。
INPEXは2018年からオーストラリア北西部近海で天然ガスを生産している。LNGの年間生産能力は890万トンで、関西電力、東京ガス、大阪ガスなどに供給されている。