3月1日、国家統計局が発表した2月のPMI指数は50.2%で、先月より0.1ポイント上昇し、製造業全体が拡大傾向にあることを示した。PMIの各項目指数は市場需要と企業の予想改善を反映しているだけでなく、サービス業の回復が悪いこと、原材料価格が高い企業、異なる規模の企業の分化が激化していることなどの懸念も明らかになった。主な注目点は以下の通りです。
第一に、三大改善:需要の小幅な回復、基礎建設の効果が明らかで、企業の予想改善。2月のPMI新規受注指数は1.4ポイント上昇し、拡張区間(50.7%)に戻った。この点は,端末の需要が小幅に改善されたためである.2月の消費財業界PMIは前月より1.6ポイント上昇し51.8%に達し、新輸出注文指数も0.6ポイント上昇し49%に上昇した。一方、基礎建設投資の前置力の効果が現れ、製造業に明らかな牽引を形成した。2月の基礎建設活動は明らかに加速し、土木工事建築業のビジネス活動指数は58.6%で、先月の8.9ポイントを上回った。建築業PMIの従業員指数は55.8%(先月49.2%)に上昇した。土木工事建築業、建築取付装飾及びその他の建築業の新規受注指数はいずれも50%を上回った。需要改善は2021年第4四半期以来の一連の安定成長政策の効果を重ね、2月の製造業、非製造業、建築業、サービス業企業の予想は全面的に回復し、それぞれ先月より1.2、2.6、1.6、2.9ポイント上昇し、58.7%、60.5%、66%、59.6%に達した。同時に、企業の融資環境は著しく改善され、融資環境指数は3.2ポイント上昇して51.4%に達し、2020年12月以来初めて栄枯線の上に戻った。疫病が重なった春節休暇の季節的要因の影響で、2月の企業の生産拡張速度は減速し、PMI生産指数は前月より0.5ポイント下落して50.4%に達したが、比較的に見ると、今回の下落幅は2018年以来の春節同期レベルを下回った。今後しばらくの間、改善が予想され、需要が回復した背景の下で、企業の生産経営活動の拡張が加速する見込みだ。
第二に、三重の懸念:サービス業は疫病の制約が依然として大きく、原材料価格が高い企業、大中型と小型企業の分化が激化している。2月のサービス業PMIは50.5%で、引き続き過去同期の低位に位置し、特に小売、住民サービスなどの業界のビジネス活動指数は45.0%以下の低位区間に位置し、市場の活発度は弱く、疫病がサービス業に与える影響は依然として大きいことを示している。地政学などの影響で、2月の石油などの大口商品の価格は明らかに上昇し、PMIの主要原材料購入価格指数と出荷価格指数はそれぞれ60%と54.1%で、それぞれ先月3.6と3.2ポイントを上回った。統計局のデータによると、2月の原材料コストの高い企業の割合は60.2%に達した。原材料価格の高騰は中下流、小企業の利益と予想に衝撃を与え、大中型と小型企業の景気分化を激化させた。2月の小型製造業企業の景気は明らかに下落し、PMIは先月より0.9ポイント大幅に45.1%下落し、2020年3月以来の低さを記録した。大中型企業は基礎建設プロジェクトの着地加速、輸出の好調などの要因で景気がさらに上昇し、2月のPMIはそれぞれ51.8%と51.4%で、先月より0.2、0.9ポイント上昇した。
第三に、政策は大口商品の安定供給価格を強化し、中小企業の支持を強化しなければならない。経済運営の三重の懸念に対応するには、一つは疫病予防・コントロール政策が人員活動に与える影響をさらに減少させ、サービス消費の誘導と奨励を強化し、小売、飲食、交通運輸などのサービス業の回復を推進することである。第二に、地縁政治リスクの激化を背景に、市場監督管理を強化し、国家備蓄を適時に釈放するなどの方式を通じて、大口商品の供給安定価格を強化する。第三に、最近発表された製造業の中小企業の税収の納付遅延などの政策をしっかりと実行し、金融機関が中小企業への支持を強化することを奨励する。