公式製造業PMIは4カ月連続で臨界点を上回り、景気回復態勢を維持していることを示した。2022年3月1日、国家統計局は2月の中国製造業購買マネージャー指数(公式製造業PMI指数)が50.2%で、前月より0.1ポイント増加し、4カ月連続で臨界点を上回ったと発表した。非製造業PMI指数は51.6%で、前月より0.5ポイント増加し、6カ月連続で臨界点を上回った。実業界の景気は安定回復を続けている。項目別に見ると:
(1)生産指数と新規受注指数はそれぞれ50.4%と50.7%で、先月より0.5ポイント下落し1.4ポイント上昇した。生産面では主に春節の休日と冬季五輪の生産制限の短期的な影響を受け、注文指数は過去7カ月ぶりに臨界点を上回り、節後製造業市場の需要放出が加速していることを示した。業界の状況から見ると、医薬、専用設備、自動車などの業界生産指数と新注文指数はいずれも54.0%を上回り、業界の発展は比較的速い。しかし、非金属鉱物製品、黒色金属製錬及び圧延加工などの業界生産指数と新注文指数はいずれも46.0%を下回り、業界の需給は弱い。
(2)企業市場予想指数は1.2ポイント上昇し58.7%となり、2021年以来の高値となった。主に関連部門が安定成長政策を次々と打ち出したことから利益を得ており、そのうち、有色製錬と圧延加工、自動車、電気機械などの業界は2カ月連続で60%以上を維持している。
(3)輸出入では、輸入指数が48.6%で、前月より1.4ポイント上昇し、9カ月連続で臨界点を下回った。新輸出受注指数は49%で、前月より0.6ポイント上昇した。10カ月連続で臨界点を下回った。
(4)価格は原材料購入価格が60%で、前月より3.6ポイント上昇し、出荷価格が54.1%上昇し、前月より3.2ポイント上昇した。2つの指数は連続して大幅に上昇し、業界のコスト圧力が大きくなったことを示し、製品の販売価格は同時に消化を引き上げ始めた。
建築業の景気は好転し、サービス業の景気は依然として弱体化している。非製造業PMI指数は51.6%で、前月より0.5ポイント上昇し、6カ月連続で臨界点を上回り、回復が続いていることを示した。このうち、建築業のビジネス活動指数は57.6%で、先月より2.2ポイント上昇し、主に安定投資措置、インフラプロジェクトの着工などの利益から回復した。サービス業のビジネス活動指数は50.5%で、先月より0.2ポイント上昇したが、過去同期の52-53%を下回っており、主に疫病の衝撃の下で、ビジネス旅行やオフライン消費などの業界が弱体化している。
戦略提案:PMIデータは利空に偏り、最近の政策面の事件が密集していることを重ね、短期的な守備、様子見を主とすることを提案した。
リスク提示:基本面の失速、政策力が予想に及ばない、外部環境の衝撃など