2022年2月のインフレ評価:近憂がなく、遠慮があり、第2四半期の下流PPIに注目

主な観点.

2月のCPIは前月比で回復し、上昇幅は季節レベルを下回った。2月、CPIは+0.6%で、2021年同期と横ばいで、コアCPI+0.2%だった。歴史的状況から見ると、全体CPIとコアCPIの上昇幅は高くない。項目別では、食品環比+1.4%で、季節性レベルより弱い。食品の中で、春節の要素の影響を受けて、新鮮な野菜、水産物と新鮮な果物の価格はそれぞれ+6.0%、+4.8%、+3.0%で、残りの肉類の価格の上昇幅は0.3%-1.4%の間である。豚肉と卵の供給が十分で、価格はそれぞれ4.6%と3.7%下がった。2014年以来の同時期と比較して、畜肉の価格-1.5%は珍しい。農業省の豚肉の価格を見ると、2月は1月より2元/キロ下落した。非食品環比+0.4%で、季節性レベルに横ばいだった。このうち、消費財価格は先月から横ばいから0.8%上昇し、主にエネルギー価格の上昇が牽引し、ガソリン、ディーゼルオイル、液化石油ガスの価格はそれぞれ6.2%、6.7%、1.3%上昇した。サービス価格は先月0.3%上昇して横ばいになった。

CPIは前年同期比2カ月連続で0.9%を維持し、主に反り要因が低いためだ。2月の0.9%の前年同期比上昇幅のうち、昨年の価格変動の反りの影響は約-0.1ポイント、新値上げの影響は約1.0ポイントだった。このうち、食品価格は3.9%下落し、下落幅は前月より0.1ポイント拡大し、CPIは約0.76ポイント下落した。食品のうち、豚肉の価格は42.5%下落し、下落幅は先月より0.9ポイント拡大した。非食品価格は2.1%上昇し、上昇幅は前月より0.1ポイント拡大し、CPIは約1.68ポイント上昇した。非食品のうち、工業消費財の価格は3.1%上昇し、上昇幅は前月より0.6ポイント拡大し、このうちガソリンとディーゼルオイルの価格はそれぞれ23.9%と26.3%上昇し、上昇幅は前月よりいずれも拡大した。サービス価格は1.2%上昇し、上昇幅は0.5ポイント下落した。

PPIは前月比で下落から上昇し、前年同期比の上昇幅は下落した。2月のPPIは前年同期比+8.8%で、0.3ポイント下落した。環比+0.5%、0.7ポイント回復した。原油、有色金属などの国際大口商品の価格上昇などの要因の影響を受け、採掘、原材料、加工などの工業産業チェーンの各段階が影響を受けている。このうち石油と天然ガス採掘業のPPI環比は10.4%上昇し、有色金属鉱の採掘業、製錬及び圧延加工業の環比はそれぞれ1.4%、2%上昇した。上流価格の下流への価格伝達状況を見ると、2021年第4四半期の電力、熱力の生産と供給業、ガス供給業などのエネルギー敏感性業界の値上げが比較的速いため、遅延性の法則に基づいて、今回のエネルギー価格の上昇が今後2ヶ月で再び上述の業界に伝達されることを排除しない。しかし、残りの中下流業界はエネルギー資源価格の遅れが強いため、今回の上流業界PPIの上りが下流工業に持続的に伝導できるかどうかはまだ観察しなければならない。

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