日本経済団体連合会(経団連)は11日、ベンチャー企業の振興に関する提言を発表した。5年以内に創業数と企業価値が1000億円を超える「ユニコーン」を実現する新興企業を、いずれも現在の約10倍に拡大することを目標としている。関連政策を統一的に推進する「ベンチャー企業庁」のような指揮機関を新設することを提案した。
提言をまとめた南場智子副会長(DeNA会長)は記者会見で、「高度成長期のある時期に誕生した企業を上回る次世代企業は日本にはない」と述べ、経済を立て直すためにはベンチャー企業を育成しなければならないと強調した。
ベンチャー企業の規模を全面的に拡大するため、日本経団連は創業数を約10万社、ユニコーンを約100社に増やすことを意図している。南場は「5年間の目標は経団連の闘志を体現している」と目標達成を熱望した。