中国生態環境部の固体廃棄物と化学品司の責任者は16日、北京で記者団に対し、「重金属の環境リスクを効果的に防止・コントロールし、重点業界の重金属汚染対策を深化させ、重金属汚染の監督管理と法執行を強化し、重金属汚染の監視・警報を強化しなければならない」と述べた。
「第13次5カ年計画」の時期、重点業界の重点重金属汚染物の排出量は比較的によくコントロールされ、重金属汚染のコントロール活動は積極的な効果を得た。しかし同時に、中国の重金属環境管理は依然として弱く、重点業界の企業配置が不合理で、管理レベルが高くない局面は根本的に変化していない。
生態環境部はこのほど、「重金属汚染防止・コントロールのさらなる強化に関する意見」を印刷・配布し、2025年までに、全国の重点業界の重点重金属汚染物質の排出量は2020年より5%減少し、重点業界のグリーン発展レベルは比較的速く向上し、重金属環境管理能力は一歩前進し、歴史的に残された重金属汚染問題の管理を推進している。2035年までに、重金属汚染防止制御制度と長期効果メカニズムを確立し、健全化し、重金属汚染管理能力、環境リスク防止制御能力と環境監督管理能力が全面的に向上し、重金属環境リスクが全面的に有効に管理される。
この「意見」は、重点重金属汚染物には鉛、水銀、カドミウム、クロム、ヒ素、タリウム、アンチモンが含まれていることを明らかにした。重点業界には重有色金属鉱の採掘業、重有色金属製錬業、鉛蓄電池製造業、めっき業界、化学原料及び化学製品製造業などの業界が含まれている。
生態環境部の固体廃棄物と化学品司の責任者は、重金属汚染源の制御を強化し、高タリウムの鉱石原料の使用を減らすと明らかにした。同時に、監視・警報を強化し、調査・管理を展開し、重有色金属製錬、鉄鋼などの典型的なタリウム関連企業の廃水管理施設のタリウム除去・グレードアップ・改造を展開し、江西、湖南などの重点省はタリウム汚染防止案を制定し、タリウム関連企業の総合整備を強化しなければならない。