「豚が油を注ぐ」、CPIは前年同期比1.5%上昇
3月のCPIは前年同期比1.5%上昇し、そのうち食品価格は1.5%下落し、非食品価格は2.2%上昇した。CPIは前月比で横ばいで、そのうち食品価格は1.2%下落し、非食品価格は0.3%上昇した。
今月の上昇幅が最も大きい子は交通通信で、主に交通機関用燃料価格の大幅な上昇によるものだ。地政学的危機は国際エネルギー価格の上昇を招き、産業チェーン全体に伝わり、ガソリンディーゼルなどの交通機関用燃料が先頭に立った。3月の交通機関用燃料価格は前年同期比24.1%上昇し、前月比7.1%上昇し、1-3月は前年同期比22.6%上昇し、上昇幅の最大サブ項目となった。
豚肉の価格は引き続き下落し、前月比9.3%下落し、前年同期比41.4%下落し、業界サイクルの底にある。疫病や春節後の需要の下落の影響で、サービス価格は前月比0.2%下落し、前年同期比1.1%上昇した。現在のインフレ水準は依然として制御可能な区間にあり、エネルギー、大口商品の価格が全産業チェーンに伝達されるにつれて、CPIは引き続き穏やかな上昇傾向を維持する見通しだ。
大口商品の値上げはPPIリング比の上昇の主な要因である。
3月のPPIは前年同期比8.3%上昇し、前月比1.1%上昇した。国際大口商品の価格上昇はPPIの環比上昇を推進する主な要素であり、上昇幅が大きいのは石油と天然ガス採掘業の価格、石油石炭とその他の燃料加工業の価格で、それぞれ14.1%と7.9%上昇した。PPIの前年同期比上昇幅は5カ月連続で下落し、主に前年同期の高基数の影響を受けた。
PPI-CPIカッター差5カ月連続狭窄
3月のPPIとCPIのカッター差は6.8ポイントに縮小し、5カ月連続で減少した。「カッター差」の低下は、工業企業が大口商品の値上げによるコスト圧力を緩和するのに役立ち、市場の良性調整である。安定成長政策の継続的な導入に伴い、企業経営環境、特に中小企業はある程度改善されるだろう。
今年のインフレ圧力は依然として大きい。
豚肉が徐々に下落サイクルを脱するにつれて、豚肉のCPI指数の上昇に対する抑制作用は弱まると予想されている。エネルギー価格は国際政治情勢の変化に敏感で、短期的には下落の兆しがなく、高位で揺れ続ける見込みだ。原油、有色金属などの大口商品の価格の上昇は次第に下流に伝わり、現在の「豚下油上」の情勢は「豚油同上」に転換する確率があり、今年のインフレ圧力は依然として大きい。
リスクのヒント
政策の実施効果は予想に及ばず、疫病が悪化し、国際関係が悪化した。