2022年1-2月、安定成長政策の発力に伴い、実体経済を支持する力が強まり、多くの経済データが回復の兆しを見せたが、基礎建設、製造業の投資と消費の前年同期比データの表現が良好で、前年同期の低基数の支持作用にも由来し、実際の成長状況をある程度過小評価した。
2月の社融は市場の予想に及ばず、社融の伸び率は下落に転じ、3月のMLF、LPR金利はいずれも前値を横ばいにし、通貨のさらなる緩和の予想は外れた。しかし、緩和金融政策が終わるという意味ではなく、両会と会議後の金融委員会の会議では「新規融資は適度な成長を維持しなければならない」と何度も強調した。われわれは、中央の安定した成長態度は断固として、2022年の社会信用環境全体は2021年よりさらに緩和されたと考えている。FRBの金利引き上げは中国の金融政策に一定の妨害を生んだが、堅調な人民元の為替レートはある程度FRBの金利引き上げリスクを緩衝することができ、中国の金融政策には依然として空間がある。
業界の面では、国際原油価格が急騰し、石油産業チェーンの中下流業界のコストが圧迫され、信用リスクが注目されている。疫情、原材料の上昇及びサプライチェーンの緊張により、自動車の生産と販売の不確実性が増加し、新エネルギー車企業の値上げブーム或いは業界の分化構造を加速させ、コスト管理能力、資金実力の弱い末端企業のリスクが上昇する。不動産投資は引き続き底を探り、政策環境の改善を背景に、住宅企業の資金面は境界改善が期待されているが、政策効果はまだ時間がかかり、短期的には資金面の圧力は依然として大きく、業界の信用リスクは引き続き釈放される。