中国初の伝奇生物CAR-T製品がEUの条件付き上場許可を取得

ナスダック上場企業の伝奇生物は26日、欧州委員会(EC)が、免疫調節薬、プロテアーゼ体阻害剤、抗CD 38抗体を含む少なくとも3つの治療を受けた既往歴のある再発または難治性多発性骨髄腫(R/R MM)成人患者を治療するために、傘下の製品シダキオランジェ(CARVYKTI、以下Cilta-celと略称する)に条件付きの上場許可を授与したと発表した。Cilta-celも中国初のEC承認を受けた元研究CAR-T製品となった。

シダキオレンサイは2種類の標的B細胞成熟抗原(BCMA)単領域抗体を有するキメラ抗原受容体(CAR)T細胞免疫療法である。研究結菓によると、中位フォローアップ18ヶ月(範囲1.5-30.5)のうち、97例のシダキオレンセの一回性治療を受けたR/R MM患者は早期、深さの持続的な緩和が現れ、総緩和率(ORR)は98%に達し、80%の患者は厳格な完全緩和(sCR)に達し、つまり治療後に画像学や他の検査を通じていかなる疾病の徴候や症状も観察できない措置である。

CAR-T療法は個性的な治療であり、使い捨て輸液の方式で投与され、患者の自己T細胞を再編集し、癌細胞を標的として殺し、その使用には広範な訓練、準備、認証を通じて患者に良質な製品と良好な体験を提供することを確保する必要がある。伝奇生物と楊森会社は2017年12月にCilta-celの開発と商業化のための世界独占許可と協力協定を締結し、段階的な方式を通じて、楊森会社はヨーロッパ認証治療センターネットワークを起動し、Cilta-celの可用性を高める。

今年2月28日、シダキオロンセは米国食薬監局(FDA)の承認を得て発売され、中国で初めてFDAの承認を受けた細胞治療製品となった。2014年に設立された伝奇生物はキングスレーバイオテクノロジー子会社で、腫瘍学や他の適応症に用いられる新型細胞療法の発見と開発に力を入れている。2020年6月、伝奇生物は「中国CAR-T第1株」としてナスダックに上陸した。

- Advertisment -