投資のポイント
米国のインフレは予想を大きく超え、曲がり角はまだはっきりしていない。
米国労働統計局が6月10日に発表したデータによると、米国の5月CPIは前年同月比8.6%を記録し、8.3%を予想し、前の値は8.3%で、40年ぶりの高値を更新した。前月比は1%増加し、予想の0.7%と前の値の0.3%を大幅に上回った。コアCPIは前年同期比6%上昇し、前の6.2%より下落したが、予想の5.9%を上回った。前月比は0.6%増加し、予想より0.5%高く、前の値と変わらなかった。全体的に見ると、エネルギーと食品の上昇幅は拡大し続けている。コアCPIの全体的に見ると、エネルギー除去と食品の商品価格の成長は減速しているが、エネルギー除去サービスのサービス価格は引き続き上昇を加速している。細分項では、住宅の環比は引き続き0.6%上昇した。輸送サービスの航空券価格は引き続き12.6%上昇した。米国の夏の外出ピークの到来を考慮すると、原油価格は今後数ヶ月も高位を維持し続け、インフレの曲がり角はまだ明らかではない。
FRBの緊縮予想が再び強化され、米国債の収益率が大幅に上昇し、米国株の急落が予想を超えたインフレデータが発表された後、市場は迅速に反応した。その中でCME金利先物に隠された金利水準は年末までに3.25%-3.5%に上昇した。6月の概ね50 BPの金利引き上げの場合、7月、9月の金利引き上げがより大幅に上昇する確率が大幅に上昇した。現物国債市場では、短端金利がより敏感になり、2年債は金曜日に25 BP上昇し、10年債は約11 BPから3.15%上昇した。金利上昇の影響を受けて、米株の各大株価指数は大幅に下落し、その中で納指は金曜日に3.52%下落した。その後、米債の収益率は依然として一定の上昇余地があり、米株の推定値は引き続き圧迫される。
リスク要因:米国のインフレ超予想、FRB緊縮超予想、米国経済の下押し超予想