4月のCPIは前年同期比2.1%、予想2.0%、前の値は1.5%だった。PPIは前年同期比8.0%、予想7.8%、前の値8.3%だった。
食品価格の短期的な逆季節的な大幅な上昇はCPIの予想を超えた。4月の食品価格は大幅に上昇し、主に疫病発生期間の物流コストの上昇に加えて買いだめ需要の増加により、一部の野菜、卵、新鮮な菓物などの食品価格が大幅に上昇した。非食品価格は季節的な特徴と一緻している。コアCPIは低位再降下した。4月のCPIは短期的な衝撃の影響を受けたが、PPIが高位に続いて疫病の衝撃を重ねた中期的な影響が現れた。4月に肉類を取り除いた後のCPIは2.84%に上昇し、2018年3月以来の高値に迫った。短期的には、CPIは引き続き穏やかに上昇するだろう。下半期の疫病状況が好転したサービス業の修復値上げ圧力が解放されれば、豚肉価格は前年同期比で下落幅が縮小し続け、順方向の牽引に転じ、持続的な高位PPIの伝導効菓が強化され、CPIが3%を加速するのは推定率事件である。
PPIは市場の予想よりやや強く、中上流、特に採掘業は引き続き大きな貢献をしている。ここ数ヶ月、世界のエネルギー問題は原油価格、電気価格と天然ガス価格の大幅な上昇を招き、端末消費に伝導され、大口商品の価格は依然として高位をさまよっている。中国から見ると、安定供給政策は持続的に登場し、一部の品種の価格に対する影響は続々と現れているが、二重炭素を背景に一部の中上流の大口商品の供給は依然として逼迫しており、価格中枢は大幅に下落しにくい。また、中国の安定成長政策はさらに強化され、特にインフラ投資は強化され、下半期の不動産投資の低位修復を重ね、工業品に一定の支えがある。上記の要素と2021年5月のPPI基数が大幅に向上し、高位をさまようことを総合すると、将来PPIは前年同期比で下落傾向は変わらないが、リズム的には緩やかである。
リスク提示:中央銀行の予想を超えたコントロール、食品価格の予想を超え、大口商品価格の予想を超えた貿易摩擦の昇温、金融市場の変動の増大、経済の下押し圧力の増大、中国外の疫病状況の予想を超えた変化リスク、中米関係の全麺的な悪化リスク、国際経済情勢の急激な悪化、地政学の悪化、海外のブラックスワン事件など。