7月のマクロ経済データの分析:回復がやや鈍化、政策にはまだ護衛が必要

工業付加価値は微減、自動車製造業が光る

月の規模別工業付加価値は、実質ベースで前年同期比3.8%増となり、前回値から0.1ポイント低下しました。 6月に急速に改善した工業付加価値は、今月はやや後退した。 また、世界各地での自動車刺激策の実施により、自動車製造業の成長率は5月の-7%から7月は22.5%と2ヶ月連続で上昇し、比較的明るい業績となりました。

7月の全国サービス業生産指数は前年同月比0.6%増となり、前月から0.7ポイント低下しました。

インフラ投資は高水準で推移、不動産投資も拡大

固定資産投資の累積成長率は若干低下し

インフラ投資は、これまでの高成長が続き、フルキャパシティーのインフラ投資は前年同期比0.33ポイント増の9.58%となりました。 事前の指標やインフラ政策とあいまって、年後半もインフラ の成長率は持ち直すと予想されます。

製造業投資の成長率は継続的に低下しています。 短期的には製造業投資の伸び率はまだ弱く、中長期的には企業収益や受注に引き続き注目する必要があります。

不動産投資と売買は依然として大きな減少を示しており、累積成長率はさらに低下し、その後の 改善にはまだ時間がかかると思われます。

消費財小売売上高の伸びは後退、追随はやはり疫病で乱れる

7月の消費財小売総額は前年同月比2.7%増となり、前回値から0.4ポイント減少しました。 商品小売業のカテゴリー別売上高の伸び率は乖離しており、外食産業の売上高は引き続き改善しています。7月以降、局地的な流行が程度の差はあれ回復しており、引き続き消費への影響を注視する必要があります。

失業率は引き続き低下

7月の全国都市部調査の失業率は5.4%となり、前月から0.1ポイント低下しました。 若年層の失業率は高水準で推移し、16-24歳の調査失業率は7月に過去最高の19.9%に上昇しました。

マクロ政策の強化が必要

現在、景気は回復基調にありますが、潜在的な経済成長率を下回っているのが現状です。 今後の中国経済は、繰り返される中国国内の疫病や海外経済の減速の影響を受けながら推移するものと思われます。 中国の経済成長を支えるためには、さらなるマクロ政策の強化が必要である。

リスク警告

予想以上の景気変動。

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