今週HTIが追跡した6種類の消費財のうち、冷凍食品のコストがやや下がったほか、全体的なコストが上昇した。具体的には、包材部分はほぼ全線で上昇し、アルミニウム先物が0.31%下落したほか、全体の価格は大きく上昇した。プラスチック、パルプ、ガラス先物価格の上昇はいずれも3%を超え、アルミニウム材、PET現物価格の上昇幅は1%前後である。直接原材料の部分は、全体の上昇と下落が互いに現れ、その中で大包粉のオークション価格の上昇が最も大きく、幅は5.69%で、パーム油先物、砂糖現物、トウモロコシ価格はそれぞれ2.49%、0.84%、0.34%上昇した。野菜と鶏肉の価格は下落を維持し、それぞれ2.43%と1.77%下落し、残りの直接原材料は生鮮乳、豆粕、パーム油現物、米先物、大豆先物、小麦先物を含み、幅は1%を超えない。エネルギー価格では、今週の原油現物/先物はそれぞれ1.12%と-1.85%変動した。
ビール:6月7日現在、コスト現物指数は先週より0.16%上昇し、先物指数は先週より1.34%上昇した。今年初め以来、現物、先物指数はそれぞれ累計0.73%/10.8%変動し、前年同期より現物、先物指数はそれぞれ累計6.98%/8.88%変動した。今週はガラス、紙の価格が多く上昇し、アルミニウム材の現物が強くなり、ビールのコストが上昇した。
調味料:コスト現物指数は先週より0.35%上昇し、先物指数は先週より1.2%上昇した。今年初め以来、現物、先物指数はそれぞれ8.09%/9.73%変動し、前年同期より現物、先物指数はそれぞれ8.35%/1.36%変動した。今週は大豆、小麦原料のコストが小幅に低下したが、包材全体が大幅に上昇したため、調味料コストは引き続き上昇した。
乳製品:コスト現物指数は先週より0.69%上昇し、先物指数は先週より1.3%上昇した。今年初め以来、現物、先物指数はそれぞれ4.01%/12.05%変動し、前年同期より現物、先物指数はそれぞれ5.33%/10.94%変動した。今週の大包粉追跡価格は大幅に上昇し、生鮮乳、トウモロコシ、豆粕の変動は小さく、今週のコスト上昇も主に包材の影響によるものだ。
インスタントラーメン:コスト現物指数は先週より0.14%上昇し、先物指数は先週より1.55%上昇した。今年初め以来、現物、先物指数はそれぞれ16.43%/16.72%変動し、前年同期より現物、先物指数はそれぞれ24.4%/19.47%変動した。今週の主要原材料のパーム油現物先物の動きが分化したため、先物コストの上昇幅は現物より大きい。
冷凍食品:コスト現物指数は先週より0.41%下落し、先物指数は先週より0.62%下落した。今年初め以来、現物、先物指数はそれぞれ4.81%/5.7%変動し、前年同期より現物、先物指数はそれぞれ6.09%/6.15%変動した。今週の野菜価格は引き続き下落し、同時に白条鶏、小麦先物価格も低下したため、冷凍食品のコストが弱まった。
ソフトドリンク:コスト現物指数は先週より0.33%上昇し、先物指数は先週より2.62%上昇した。今年初め以来、現物、先物指数はそれぞれ4.57%/8.43%変動し、前年同期より現物、先物指数はそれぞれ15.45%/8.77%変動した。今週はプラスチックと紙の価格が多く上昇し、同時に砂糖の価格が引き続き上昇し、ソフトドリンクのコストアップを牽引した。
リスク提示:中国の疫病状況は繰り返し、原材料価格は引き続き高位で、地縁衝突が激化している。